Japanese
English
症例
TNF-α阻害薬が病態に関与したと考えられた深在性エリテマトーデスの1例
Lupus Erythematosus Profundus Attributed to the Administration of Anti-tumour Necrosis Factor α
袖本 衣代
1
,
湯上 徹
1
,
石田 済
1
Kinuyo SODEMOTO
1
,
Toru YUKAMI
1
,
Wataru ISHIDA
1
1市立砺波総合病院,皮膚科(主任:石田 済部長)
キーワード:
関節リウマチ
,
メトトレキサート
,
リンパ増殖性疾患
,
TNF-α阻害薬
,
深在性エリテマトーデス
Keyword:
関節リウマチ
,
メトトレキサート
,
リンパ増殖性疾患
,
TNF-α阻害薬
,
深在性エリテマトーデス
pp.681-684
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000727
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
54歳,女性。関節リウマチに対してメトトレキサート(以下MTX)内服を継続中に,左上腕に皮下硬結が出現した。関節炎にエタネルセプト(ETN)が導入され軽快したが,硬結は増大した。初診時,左上腕に45×35mm大の皮下硬結を認め,生検像では皮下にリンパ濾胞を多数伴い,深在性エリテマトーデス(LEP)のほかMTX関連リンパ増殖性疾患を疑った。MTX中止とETN減量を行ったところ,陥凹を残して消退した。しかし,補体低値が遷延し,左上腕近位に類似の病変が出現し,lobular panniculitisを示した。経過を振りかえり,エリテマトーデスの要素があり,TNF-α阻害薬がLEPの顕在化に関与したと考えた。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.