Japanese
English
症例報告
丹毒様皮疹を呈した深在性エリテマトーデスの1例
A case of lupus erythematosus profundus with erysipelas-like exanthema
梅垣 知子
1
,
菊池 康
1
,
板井 恒二
1
,
矢口 直
1
,
佐々木 千秋
1
,
玉井 克人
1
,
橋本 功
1
Noriko UMEGAKI
1
,
Yasushi KIKUCHI
1
,
Kouji ITAI
1
,
Tadashi YAGUCHI
1
,
Chiaki SASAKI
1
,
Katsuto TAMAI
1
,
Isao HASHIMOTO
1
1弘前大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
丹毒様皮疹
,
ASO高値
,
抗核抗体高値
,
小葉性脂肪織炎
,
深在性エリテマトーデス
Keyword:
丹毒様皮疹
,
ASO高値
,
抗核抗体高値
,
小葉性脂肪織炎
,
深在性エリテマトーデス
pp.1017-1019
発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903755
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21歳,女性.初診約2か月前より37℃台の発熱と両頬部に疼痛を伴う紅斑が出現.ASO高値を示しており,丹毒の診断にて抗生剤を投与されたが難治なため,当科を紹介受診した.入院後,皮膚生検で小葉性脂肪織炎の病理組織像を呈し,抗核抗体640倍と高値であったことから,深在性エリテマトーデスと診断し,ステロイドの内服・外用による治療を開始したところ,皮疹・発熱ともに軽快した.ASO高値を示した原因は特定できなかったが,自験例は経過,抗核抗体高値と病理組織像から,ごく初期の深在性エリテマトーデスと考えられた.
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