Japanese
English
特集 間葉系腫瘍
右肩に発症したLangerhans細胞肉腫の1例
Langerhans Cell Sarcoma Arising on the Right Shoulder
丹羽 宏文
1
,
松山 かなこ
1
,
周 円
1
,
加納 宏行
1
,
宮崎 龍彦
2
,
清島 真理子
1
Hirofumi NIWA
1
,
Kanako MATSUYAMA
1
,
En SHU
1
,
Hiroyuki KANOH
1
,
Tatsuhiko MIYAZAKI
2
,
Mariko SEISHIMA
1
1岐阜大学医学部,皮膚科(主任:清島真理子教授)
2同,病理部,教授
キーワード:
Langerhans細胞肉腫
Keyword:
Langerhans細胞肉腫
pp.191-194
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000567
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
76歳,男性。10年前より関節リウマチで治療中。2015年9月右肩の米粒大の紅色丘疹を自覚した。増大したため10月近医を受診した。12月に当院形成外科で生検し,肉腫あるいは未分化癌が疑われ,2016年1月当科を紹介受診した。4.5×2cm大の暗紫色で表面平滑な腫瘤を形成していた。転移はない。辺縁より3cm離し,筋膜を含めて切除した。病理所見で真皮全層に異型の強い細胞がびまん性に浸潤していた。S100,CD1a陽性,MIB-1 indexは60%であり,Langerhans細胞肉腫と診断した。Langerhans細胞肉腫は皮膚に好発する予後の悪い,まれな疾患であるため皮膚科医として念頭に置くべきである。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.