Japanese
English
症例
水疱性類天疱瘡の経過中に後天性血友病を発症した1例
Acquired Hemophilia that Developed During the Course of Bullous Pemphigoid
岡村 直之
1
,
周 円
1
,
丹羽 宏文
1
,
髙橋 智子
1
,
松山 かなこ
1
,
松本 拓郎
2
,
西江 渉
3
,
清島 真理子
1
Naoyuki OKAMURA
1
,
En SHU
1
,
Hirofumi NIWA
1
,
Tomoko TAKAHASHI
1
,
Kanako MATSUYAMA
1
,
Takuro MATSUMOTO
2
,
Wataru NISHIE
3
,
Mariko SEISHIMA
1
1岐阜大学,皮膚科(主任:清島真理子教授)
2同,血液内科
3北海道大学,皮膚科
キーワード:
水疱性類天疱瘡
,
後天性血友病
,
リツキシマブ
,
第Ⅷ因子インヒビター
Keyword:
水疱性類天疱瘡
,
後天性血友病
,
リツキシマブ
,
第Ⅷ因子インヒビター
pp.322-326
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001842
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72歳,男性。水疱性類天疱瘡を発症,プレドニゾロン(PSL)投与により症状は軽快した。PSL漸減中に労作時呼吸苦および四肢・体幹の紫斑,皮下血腫が出現した。貧血,活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)延長,第Ⅷ因子低値,第Ⅷ因子インヒビター陽性より後天性血友病Aの合併と診断した。PSLを増量,活性型凝固因子製剤,止血剤投与を開始し,シクロホスファミドを併用したが効果なく,リツキシマブを投与したところ症状,検査値とも改善した。後天性血友病Aは治療抵抗性の場合,致死的となるため,水疱性類天疱瘡治療中の紫斑,皮下出血には本症の可能性を考え注意する必要がある。
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