Japanese
English
症例
化学療法抵抗性であった頭皮原発Langerhans細胞肉腫の1例
Chemotherapy-resistant Langerhans cell sarcoma on the scalp
内藤 茉莉花
1
,
臼居 駿也
1
,
小森 崇矢
1
,
遠藤 雄一郎
1
,
諫田 淳也
2
,
神戸 直智
1
,
椛島 健治
1
Marika NAITO
1
,
Shunya USUI
1
,
Takaya KOMORI
1
,
Yuichiro ENDO
1
,
Junya KANDA
2
,
Naotomo KAMBE
1
,
Kenji KABASHIMA
1
1京都大学医学部附属病院,皮膚科(主任:椛島健治教授)
2同,血液内科
キーワード:
Langerhans細胞肉腫
,
放射線治療
,
免疫チェックポイント阻害薬
Keyword:
Langerhans細胞肉腫
,
放射線治療
,
免疫チェックポイント阻害薬
pp.1847-1851
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003587
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70歳,男性。2年前より頭頂部に結節を自覚した。初診時,頭頂部に径3cmの紅色腫瘤が存在し,病理学的検査でLangerhans細胞肉腫と診断した。肺転移巣を認め,原発巣を切除後にCHOP療法(シクロホスファミド,ドキソルビシン,ビンクリスチン,プレドニゾロン)を2コース行ったが,肺病変が増大し無効であった。二次療法としてDeVIC療法(デキサメタゾン,エトポシド,イホスファシド,カルボプラチン)を6コース完遂したが,4カ月後に新規肺病変の出現と頭部の局所再発を認めた。エトポシド内服療法を開始するも,肺病変が増大し無効であった。頭部再発病変に対し姑息的放射線照射を行い,2カ月後に瘢痕治癒した。自験例では高い腫瘍遺伝子変異量(20/Mb以上)を示し,PD-L1発現率40%であったため,免疫チェックポイント阻害薬が有効である可能性がある。
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