憧鉄雑感
第70回 誤診哀話
安部 正敏
1
Masatoshi ABE
1
1医療法人社団廣仁会札幌皮膚科クリニック,褥瘡・創傷治癒研究所
pp.129-129
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000536
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斯様な駄文に力を注ぐ皮膚科医であるので,筆者の誤診頻度は平均以上のものであろうか。自ら臨床診断を下し,病理組織学的に確認することで当初の診断が誤っていたことを知る行為が,皮膚科医を成長させていくのは論を俟たない。しかし,全例皮膚生検をする訳でもなく,誤診をしたことすら自覚できぬ場合も多いと思われ恐ろしいことである。尤も,本誌はその為に存在する訳であり,多くの症例をコンパクトに勉強することで誤診率は自ずと低下する。その意味では,左様な学術誌に斯様な駄文連載が長期連載されるのは,診療技術涵養目的に反するのかもしれぬ。
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