憧鉄雑感
第72回 同性患者
安部 正敏
1
Masatoshi ABE
1
1医療法人社団廣仁会札幌皮膚科クリニック,褥瘡・創傷治癒研究所
pp.429-429
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000639
- 有料閲覧
- 文献概要
当院は複数医師で診療を行っており何かと都合がよい。無論,不得意分野を気軽に相談できるのは大きなメリットであろう。ただし,相談するのは概ね筆者ばかりであり,これはヤブ医者のメリットである。逆に,患者にとってみると,相性の合う医師を選択するだけでなく,同性医師に診察を受けることができるのは大きなメリットであろう。筆者の勤務先は北の繁華街すすきのに程近いこともあり,プライベートパーツの疾患を主訴にする患者も少なくない。概ね性感染症であるが,真面目を絵に描いた外見を有する男なんぞ,「家族には何といえばいいのですか?」などと凡そ疾患以外の質問が多い。無論,こちらもプロである以上「自業自得ですな!」などと岸部一徳の如く突き放すこともできぬ。家庭事情など知る由もなく,これならラジオの人生相談にでも問うてみるがよかろう。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.