ウェットラボでのトレーニングに役立つ豚眼の解剖の基礎知識
12.硝子体出血モデル
住岡 孝吉
1
1和歌山県立医科大学眼科学講座
pp.767-770
発行日 2022年8月5日
Published Date 2022/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002738
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硝子体は体積が約4mLの透明なゲル構造を持つ組織で,重量の約99%は水分で占められている。有形成分の主なものはコラーゲンとヒアルロン酸であり,その他の化学成分には,コンドロイチン硫酸,アスコルビン酸,乳酸,塩化ナトリウムなどがある。それらのなかで硝子体のゲル構造の形成にはコラーゲンとヒアルロン酸が大きく関与している。硝子体は透光体としての機能だけに収まらず,眼球の形態保持や眼圧の調節,眼球運動や外部からの圧力に対するショックアブソーバーの役割などさまざまな働きをしている1)~3)。
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