特集 眼科治療薬マニュアル—私の処方箋
疾患別薬剤投与プロトコール
硝子体混濁・硝子体出血
出田 秀尚
1
1出田眼科病院
pp.183-186
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901381
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薬物療法の現況
硝子体混濁および出血には,表1にあげるようなさまざまな種類がある。種類に応じて薬物療法をするか,手術をするかが決まる。最初から薬物療法が期待出来ないのは表2の中で一次硝子体過形成遺残や硝子体動脈遺残などの先天性混濁,老人性や近視性の硝子体融解,雪玉状混濁やコレステリン結晶の硝子体閃輝症,アミロイド沈着などで視力障害が高度なものは手術が行われる。炎症性混濁や出血性混濁および腫瘍性混濁は,原因に応じて各々薬物治療の対象となるが,効果がなく,かつ高度の視力障害を残す場合は手術療法に切りかえられる。
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