発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013269700
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70歳代女。72歳時に胸腺腫に対し拡大胸腺切除術を施行し、腫瘍径2.2×1.3cm、病理診断はtype B2、被膜浸潤があり正岡分類II期であった。術後経過は良好で放射線治療は行わず、患者希望により毎年FDG-PETを実施していたところ、術後2年まで異常所見はなかったが、3年目に胸骨上縁の前縦隔に異常集積を認めた。造影CTで腫瘍径は1.5cm大、辺縁は整、内部に不均一な造影効果を認め、局所再発を疑い75歳時に摘出術を施行した。病理組織学的に縫合糸を中心としたマクロファージとリンパ球が集簇する肉芽腫の所見を認め、初回の手術記録を参考にすると、ナイロンの編み糸と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013