発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010199012
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66歳女。胸腺腫瘍と両側肺に多発結節を近医にて指摘され確定診断の肺生検目的に紹介受診した。若干の口渇、γ-グロブリンの上昇を認め、胸部XPで両肺野に多発する類円形の境界明瞭な結節を認め、CTで前縦隔に境界明瞭な径5cmの腫瘤陰影と両肺野に内部不均一で境界明瞭な多発する結節影を認めた。胸腔鏡下に手術を施行した。肺結節2ヶ所の迅速病理検査で肺アミロイド結節と診断され、胸腺過形成を疑い胸腺腫瘍摘出術を施行した。病理所見でMALTリンパ腫と診断した。術後胸腺腫瘍に放射線科学療法を行い、術後1年6ヵ月での口渇増悪の精査においてガムテストおよび抗SSA抗体陽性によりSjoegren症候群と診断した。4年経過した現在、無再発生存中であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010