発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015199782
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56歳女。浸潤性胸腺に対する胸腺全摘+左肺部分切除術後3年目のCTにて肝S1の腫瘤を指摘され、精査加療目的に当科入院となった。腹部MRIでは肝S1に20mm大、肝S6に2個、それぞれ3mm大の腫瘤を認め、PET-CTでは肝S1以外の臓器には異常集積はみられなかった。以上より、胸腺腫由来の転移性肝腫瘍を考え、肝部分切除術を施行した。病理組織学的に胸腺腫の肝転移と診断された。術後はCDDP、VP-16による全身化学療法を4コース行い、術後1年の現在、明らかな再発所見なく経過している。
©Nankodo Co., Ltd., 2015