MiniReport
手背に潰瘍を生じたMycobacterium marinumによる非結核性抗酸菌症の1例
重野 和彦
1
,
吉村 順子
,
鈴木 英子
,
今門 純久
1日本赤十字社医療センター 皮膚科
キーワード:
生検
,
経口投与
,
微生物薬物感受性試験
,
非結核性抗酸菌症
,
皮膚潰瘍
,
皮膚疾患-手部
,
Mycobacterium marinum
,
細菌培養
,
Levofloxacin
,
中手
Keyword:
Administration, Oral
,
Biopsy
,
Hand Dermatoses
,
Metacarpus
,
Microbial Sensitivity Tests
,
Mycobacterium Infections, Nontuberculous
,
Skin Ulcer
,
Mycobacterium marinum
,
Levofloxacin
pp.274-275
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017215742
- 有料閲覧
- 文献概要
79歳女性。半年前より右手背に痂疲が出現し近医を受診、ステロイド外用を受けるも改善せず、徐々に拡大してきたため受診となった。初診時、右手背に6cm大の紅斑を認め、中央には痂疲が付着する拇指頭大の潰瘍がみられた。病理組織学的所見および細菌培養の結果から、Mycobacterium marinumによる非結核性抗酸菌症と診断された。LVFX(レボフロキサシン)の内服を開始したところ、治療開始3ヵ月で瘢痕治癒が得られ、以後、皮疹の再燃は認めていない。
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.