特集 手指の皮膚病
臨床例
Osler結節
小西 啓介
1
,
服部 佐代子
,
土戸 康弘
,
高宮 充孝
1京都市立病院 皮膚科
キーワード:
Penicillin G
,
鑑別診断
,
心内膜炎-感染性
,
生検
,
皮膚疾患-下肢
,
皮膚疾患-手部
,
皮膚疾患-足部
,
Streptococcus Infection
,
緊急手術
,
細菌培養
,
僧帽弁形成術
,
中手
,
Osler結節
,
血液培養
Keyword:
Blood Culture
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Endocarditis, Bacterial
,
Foot Dermatoses
,
Hand Dermatoses
,
Leg Dermatoses
,
Metacarpus
,
Penicillin G
,
Streptococcal Infections
,
Mitral Valve Annuloplasty
pp.953-956
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016019644
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<症例のポイント>掌蹠の圧痛のある紫斑からOsler結節および感染性心内膜炎を診断できた症例を報告した。Osler結節の診断時には聴診や心エコーで異常を認めなかったが、血液培養で連鎖球菌を認め、抗菌薬の点滴治療中にどちらも顕在化した。心エコーで三尖弁後尖に小疣贅を疑う所見がみられ、心臓外科に転科後、新規脳塞栓をMRIで認め緊急開心術を施行し、後遺症を残すことなく治療できた。感染性心内膜炎の診断においてOsler結節は重要な所見であり、その診断における皮膚科医の役割は大きい。また診断および治療においては病理診断科・循環器科・感染症科・心臓外科などの多科との連携が予後の改善のために重要である。
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