症例
左腰部に生じた顆粒細胞腫の1例
上條 広章
1
,
五十棲 健
,
横山 宗伯
1東京警察病院 皮膚科
キーワード:
顆粒細胞腫
,
皮膚腫瘍
,
免疫組織化学
,
腰仙部
,
皮膚外科
Keyword:
Immunohistochemistry
,
Lumbosacral Region
,
Skin Neoplasms
,
Granular Cell Tumor
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.93-96
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017115828
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
48歳女。左腰部の腫瘤を主訴とした。2ヵ月前に左腰部にそう痒と圧痛を伴う皮膚腫瘤を認め、初診時に検査・切除を勧めるも受診を自己中断した。その後も腫瘤は増大し、2年後の再診時には25×37mm大で弾性硬、表面褐色調の皮膚腫瘤がドーム状に隆起し、下床との可動性は良好であった。病理組織学的所見では表皮は軽度肥厚し、真皮全層に好酸性顆粒状の胞体を有する腫瘍細胞が密に増殖しており、免疫組織学的所見ではS-100蛋白、CD68陽性であった。顆粒細胞腫と診断して腫瘤辺縁より3mm離して全摘したところ、術後3年以上経過した時点で再発・転移は認めていない。
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.