症例
Retronychia Proximal Ingrowing Nailの1例
清水 恭子
1
,
新石 健二
,
辻端 亜紀彦
1国民健康保険小松市民病院 皮膚科
キーワード:
抗感染剤
,
爪-陥入
,
好中球浸潤
,
皮膚外科
Keyword:
Anti-Infective Agents
,
Nails, Ingrown
,
Neutrophil Infiltration
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.97-99
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017115829
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39歳女。右環指の後爪郭の疼痛と腫脹を主訴とした。3ヵ月前より右環指後爪郭に疼痛を伴う腫脹が繰り返し生じていたが、外傷など特に思い当たる原因はなく、初診時には右環指の後爪郭部に潮紅と腫脹を認めた。抗菌薬の内服と外用により炎症所見は軽快したが、肉芽の隆起は遺残し、経過と臨床所見よりretronychia:proximal ingrowing nailと診断した。患者の希望により、根治的治療として抜爪と後爪郭の肉芽切除を行い、切除した後爪郭の肉芽に悪性所見は認めなかった。抜爪後は後爪郭の炎症の再燃を認めず、約5ヵ月で正常な爪甲が伸長した。
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