症例
小児の下肢に生じた顆粒細胞腫の1例
川島 遥
1
,
吉田 亜希
,
林 伸和
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 皮膚科
キーワード:
下肢
,
顆粒細胞腫
,
超音波診断
,
皮下脂肪
,
皮膚外科
Keyword:
Ultrasonography
,
Granular Cell Tumor
,
Lower Extremity
,
Subcutaneous Fat
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.1559-1562
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016404569
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6歳男児。右膝の皮下結節を主訴とした。右膝窩内側に径15mmの可動性良好な皮下結節を認め、1年前より徐々に大きくなっていた。エコー上、皮下に境界明瞭な結節があり、内部は低エコーで不均一、側方陰影を伴っていた。病理組織学的には脂肪組織内に線維性被膜を有する境界明瞭な充実性の結節で、構成する細胞は類円形の核とすりガラス状で好酸性顆粒を有する細胞質からなる大型の細胞であった。PAS・S100・CD68は陽性であり、核異型や核分裂像は認めず、顆粒細胞腫と診断した。切除後、再発は認められない。
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