特集 足趾の皮膚病
臨床例
左第III趾顆粒細胞腫
奥野 愛香
1
,
樋上 敦
,
鈴木 健司
1高槻赤十字病院 皮膚科
キーワード:
Phosphopyruvate Hydratase
,
S100 Proteins
,
顆粒細胞腫
,
鑑別診断
,
足指
,
皮膚疾患-足部
,
皮膚腫瘍
,
免疫組織化学
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Foot Dermatoses
,
Immunohistochemistry
,
S100 Proteins
,
Phosphopyruvate Hydratase
,
Skin Neoplasms
,
Toes
,
Granular Cell Tumor
pp.377-380
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018219074
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<症例のポイント>・左第III趾の顆粒細胞腫の1例を経験した。・顆粒細胞腫は軟部腫腫瘍の0.5%を占める非常にまれな軟部腫瘍であり、足趾に発症した1例を報告する。・病理組織学的所見では真皮内に境界不明瞭な腫瘍で、腫瘍細胞は類円形から多角形の細胞であった。また、細胞質に好酸性顆粒を有する大型の細胞が胞巣をなして増殖しており、これらの細胞は、S-100蛋白染色陽性、neuron-specific enolase(NSE)染色陽性であった。・顆粒細胞腫は悪性型も存在するため、良性を疑う皮下結節、皮下腫瘤でも切除することが望ましい。
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