発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016017275
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66歳男。下血を主訴とした。下部内視鏡所見・生検結果よりS状結腸癌、直腸炎症性肉芽腫と診断し、S状結腸切除D2郭清および直腸腫瘍切除術を施行した。病理組織学的にS状結腸癌はStage I、直腸腫瘍は炎症性肉芽腫の診断であった。術後経過は良好であったが、術後1年目の大腸内視鏡検査にて直腸腫瘍の切除部位に粘膜下腫瘍の出現を認め、生検結果は顆粒細胞腫の診断であったため、再び直腸腫瘍切除術を施行した。再手術後2年経過の現在、大腸癌および直腸顆粒細胞腫の再発は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2015