症例
抗アレルギー剤内服と副腎皮質ステロイド剤外用が有効であった木村病の1例
萩原 ゆかり
1
,
鈴木 智香子
,
下山 陽也
,
清 佳浩
1帝京大学医学部附属溝口病院 皮膚科
キーワード:
木村病
,
Clobetasol
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
経皮投与
,
皮膚疾患-顔面
,
Bepotastine
Keyword:
Administration, Oral
,
Angiolymphoid Hyperplasia with Eosinophilia
,
Administration, Cutaneous
,
Clobetasol
,
Drug Therapy, Combination
,
Facial Dermatoses
,
Bepotastine Besilate
pp.1435-1438
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016373720
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75歳男。左耳下部、左下眼瞼の皮下結節を主訴とした。約3ヵ月前より主訴を自覚し、受診時には左耳下部、左下眼瞼にやや境界不明瞭な鶏卵大までの紅斑局面を認め、弾性硬の浸潤を触れた。臨床検査所見では好酸球増多、高IgE血症を呈し、左耳下部の病理組織所見では真皮内にリンパ濾胞、巣状のリンパ球集簇が多数みられ、好酸球も散在した。木村病と診断してベポタスチンベシル酸塩内服とクロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏外用を開始したところ、皮下結節、紅斑は縮小した。ベポタスチンベシル酸塩のサイトカインを調整する作用が有効であったと思われた。
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