症例
トコジラミ刺症の1例 海外旅行での持ち込み症例
刑部 全晃
1
,
津田 憲志郎
,
尾本 陽一
,
磯田 憲一
,
水谷 仁
1三重大学医学部附属病院 皮膚科学講座
キーワード:
Clobetasol
,
Prednisolone
,
紅斑
,
昆虫刺傷
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
経皮投与
,
ナンキンムシ
,
旅行
,
リンパ管炎
,
カナダ
Keyword:
Administration, Oral
,
Administration, Cutaneous
,
Canada
,
Bedbugs
,
Clobetasol
,
Drug Therapy, Combination
,
Erythema
,
Lymphangitis
,
Insect Bites and Stings
,
Prednisolone
,
Travel
pp.255-258
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017215737
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20歳代女性。カナダ旅行後にそう痒性皮疹を自覚し、帰宅後も四肢に激しいそう痒を伴う皮疹が継続し、日々拡大するため受診となった。初診時、右上肢と下肢にそう痒を伴う多発性の膨疹、浸潤性紅斑を認め、虫刺症を疑い、クロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏外用を行ったところ皮疹は改善したが、新生がみられた。自室清掃中にぬいぐるみに付着した虫体を発見し、持参したところ、トコジラミ刺症と判明した。皮疹増悪のためプレドニゾロンの内服を7日間追加し、一時転居の上、専門業者による居室の駆虫作業を行ったが初回は駆虫できず、別業者による2回目の徹底的な駆虫作業により駆虫でき、治癒した。
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