特集 薬疹・薬物障害
プレガバリンによる薬疹の1例
森岡 理恵子
1
,
堀内 賢二
,
中山 宏文
,
矢村 宗久
1広島鉄道病院 皮膚科
キーワード:
Clobetasol
,
紅斑-多形性
,
酸化亜鉛
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
経皮投与
,
薬疹
,
腰痛
,
頸部痛
,
Olopatadine
,
Pregabalin
Keyword:
Pregabalin
,
Administration, Oral
,
Olopatadine Hydrochloride
,
Administration, Cutaneous
,
Clobetasol
,
Drug Eruptions
,
Drug Therapy, Combination
,
Erythema Multiforme
,
Zinc Oxide
,
Low Back Pain
,
Neck Pain
pp.360-361
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016208974
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67歳男。プレガバリン内服開始後に躯幹・四肢のそう痒を伴う紅斑が出現し、近医にて薬疹を疑われ当科紹介となった。初診時、躯幹・四肢に3cm大までの境界明瞭な浮腫性紅斑が散在してみられた。臨床経過からプレガバリンによる多形紅斑型薬疹を考え、クロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏と亜鉛華軟膏1対1混合の外用、オロパタジン塩酸塩錠の内服を開始し、プレガバリンを減量したところ皮疹は徐々に軽快した。初診3週後にプレガバリンを中止したところ皮疹はさらに軽快したが、手のしびれのため初診11週後にプレガバリンを再開したところ皮疹は再燃した。なお、初診9週後に行ったDLSTでプレガバリンは陰性であった。
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