特集 バリア障害
臨床例
合併する難治性気管支喘息に対してオマリズマブを投与したアトピー性皮膚炎
梅本 尚可
1
,
正木 真澄
,
永島 和貴
,
塚原 理恵子
,
出光 俊郎
,
渡辺 恭孝
,
寺井 千尋
1自治医科大学附属さいたま医療センター 皮膚科
キーワード:
Betamethasone
,
喘息
,
多剤併用療法
,
皮下注射
,
経口投与
,
経皮投与
,
皮膚炎-アトピー性
,
Tacrolimus
,
Bepotastine
,
Omalizumab
,
Betamethasone Butyrate Propionate
Keyword:
Omalizumab
,
Administration, Cutaneous
,
Administration, Oral
,
Betamethasone
,
Asthma
,
Dermatitis, Atopic
,
Drug Therapy, Combination
,
Injections, Subcutaneous
,
Tacrolimus
,
Betamethasone Butyrate Propionate
,
Bepotastine Besilate
pp.841-844
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017324030
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<症例のポイント>合併する難治性気管支喘息に対してオマリズマブ(ゾレア)投与を行ったアトピー性皮膚炎患者の経過を観察した。血清IgE値はもっとも低いときでも7,500IU/ml以上で、気管支喘息におけるゾレア投与基準値を超えていたが、気管支喘息に対してはやや有効だった。アトピー性皮膚炎に対しては皮膚症状、TARC値とも明らかな改善はなかった。アトピー性皮膚炎に対して奏効しなかった理由として、血清IgE値が高すぎて十分なIgEの中和作用が得られなかった可能性がある。
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