症例
プロプラノロール塩酸塩内服が有効であった眉間部乳児血管腫の1例
神崎 美玲
1
,
石井 良征
,
関根 小弓
,
林 立申
,
藤本 学
1水戸済生会総合病院 皮膚科
キーワード:
Propranolol
,
顔面腫瘍
,
経口投与
,
皮膚疾患-顔面
,
皮膚腫瘍
,
血管腫-イチゴ状
Keyword:
Administration, Oral
,
Facial Dermatoses
,
Hemangioma, Cavernous
,
Facial Neoplasms
,
Propranolol
,
Skin Neoplasms
pp.1431-1434
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016373719
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
4ヵ月女児。眉間部の紅色腫瘤を主訴とした。生下時より眉間部に淡い紅斑があり、生後1ヵ月で扁平に隆起して鮮紅色の局面を形成した。乳児血管腫の診断で色素レーザー治療を2回受けるも腫瘤は急速に増大し、受診時には表面平滑で弾性軟な暗紅色腫瘤(5.5×4.0cm大、高さ2.0cm)によって鼻の変形と視野障害を生じていた。保護者から十分なインフォームド・コンセントを得た上でプロプラノロール塩酸塩0.5mg/kg/日を開始し、モニタリング下に維持量の2.0mg/kg/日を8ヵ月間継続したところ、低血圧や徐脈などの副作用を認めることなく良好な腫瘍縮小効果が得られた。
Copyright © 2016, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.