症例
イミキモドクリームが奏効したBowenoid Papulosisの1例
奥平 あずさ
1
,
太田口 里沙子
,
木村 聡子
,
川上 民裕
,
相馬 良直
1聖マリアンナ医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
外陰疾患
,
経皮投与
,
Imiquimod
,
丘疹
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Vulvar Diseases
,
Imiquimod
pp.1315-1318
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016355260
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28歳女。外陰部から肛門周囲の皮疹を主訴とした。2ヵ月前より外陰部から肛門周囲に軽度のそう痒感を伴う黒褐色の皮疹が出現した。外陰部から肛門周囲に米粒大までの黒褐色丘疹が多発していた。皮膚生検で表皮の肥厚を認めたが、基底層は保たれ、真皮への浸潤はなかった。表皮では全周性に異型ケラチノサイトや個細胞角化、核分裂像がみられた。Bowenoid papulosisと診断し、イミキモドクリーム5%を週3回外用を開始した。外用開始後2週に皮疹は消退傾向を示し、軽度の紅斑とそう痒感を認めた。外用開始後4週に皮疹は退色し平坦化した。以後、無治療で経過観察しているが、皮疹の再発は認めていない。
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