特集 自然消褪する皮膚病
臨床例
Bowen様丘疹症
石地 尚興
1
,
松尾 光馬
1東京慈恵会医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
陰茎疾患
,
乾癬
,
鑑別診断
,
生検
,
尖圭コンジローマ
,
経皮投与
,
角化症-脂漏性
,
Imiquimod
,
丘疹
,
亀頭
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Condylomata Acuminata
,
Penile Diseases
,
Psoriasis
,
Keratosis, Seborrheic
,
Imiquimod
pp.511-514
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016298358
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53歳男性。亀頭部に小丘疹が出現、掻破するうちに徐々に増数、拡大したため受診となった。初診時、亀頭部に褐色扁平丘疹が散在性にみられた。3週間後に生検の予定とし、無治療のまま経過観察したところ、生検時に丘疹は平坦化し、わずかに紅色を帯びた褐色斑となっていた。臨床像の変化と病理組織学的所見を合せて、Bowen様丘疹症が自然治癒の過程にあったものと推測した。尚、治療として生検1週間後に1度だけ液体窒素凍結療法を行い、その後は5%イミキモドクリームを週3回3週間外用し治癒が得られた。
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