症例
水疱症やウイルス性発疹症との鑑別を要したレボフロキサシンによる多発性固定薬疹の1例
高木 佐千代
1
,
大島 理恵子
,
苅谷 清徳
1名古屋市立東部医療センター 皮膚科
キーワード:
パッチテスト
,
経口投与
,
麦粒腫
,
薬疹
,
皮膚疾患-小胞水疱性
,
発疹
,
直接蛍光抗体法
,
皮膚疾患-ウイルス性
,
Levofloxacin
Keyword:
Administration, Oral
,
Drug Eruptions
,
Exanthema
,
Hordeolum
,
Patch Tests
,
Skin Diseases, Vesiculobullous
,
Skin Diseases, Viral
,
Fluorescent Antibody Technique, Direct
,
Levofloxacin
pp.83-87
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016149796
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27歳男。近医眼科にて麦粒腫に対してレボフロキサシンの内服薬と点眼薬が処方されたが、手足と口唇、陰茎の粘膜に水疱を混じた暗赤色紅斑が出現したため、当科紹介となった。当初、臨床所見から水疱症や手足口病、ヘルペス関連多形紅斑などを疑ったが、検査結果からは有意な所見が得られなかった。皮疹は軽快し、いったん終診としたが、同様の皮疹を繰り返し、皮疹部のみパッチテストが陽性となり、最終的にレボフロキサシンによる多発型固定薬疹の診断に至った。
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