手術症例報告
大腸癌両側副腎転移の2切除例
今川 敦夫
1
,
水村 直人
,
小川 雅生
,
川崎 誠康
,
亀山 雅男
,
吉村 道子
1ベルランド総合病院 外科
キーワード:
Hydrocortisone
,
結腸腫瘍
,
直腸腫瘍
,
副腎腫瘍
,
副腎摘出術
,
致死的転帰
,
TS-1
,
下行結腸
,
腹部CT
Keyword:
Adrenalectomy
,
Adrenal Gland Neoplasms
,
Colonic Neoplasms
,
Hydrocortisone
,
Rectal Neoplasms
,
Fatal Outcome
,
Colon, Descending
pp.1257-1260
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/J00620.2017024688
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症例1は63歳男性で、直腸癌肝転移・左副腎転移に対して低位前方切除術、肝部分切除術、左副腎摘出術を施行した。mFOLFOX6を12クール施行した。右副腎転移をきたし右副腎摘出術を施行した。術後副腎皮質ホルモン補充療法を施行していたが、急性胃腸炎の発症を契機に副腎不全をきたし、入院加療を必要とした。現在、初回手術より7年10ヵ月経過しているが無再発生存中である。症例2は61歳男性で、下行結腸癌肝転移に対して結腸左半切除術と肝外側区域切除術を施行した。capeOXを2クール施行したがアナフィラキシーショックをきたしたため中止し、経過観察した。右副腎転移をきたし、右副腎摘出術を施行した。TS-1投与を行っていたが、2014年1月に左副腎転移をきたし、左副腎切除術を施行した。積極的な加療を希望せず、副腎皮質ホルモン補充療法を行いながら経過観察を行っていたが、肺転移をきたし死亡した。
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