手術症例報告
腹腔鏡手術を施行した胃原発calcifying fibrous tumorの1例
槇殿 公誉
1
,
久保 義郎
,
た水尾 哲也
,
槇殿 佳子
,
広瀬 総三
,
槇殿 敦
1公仁会槇殿順記念病院
キーワード:
胃鏡法
,
胃腫瘍
,
胃切除
,
腹腔鏡法
,
免疫組織化学
,
幽門
,
石灰化線維性腫瘍
,
胃十二指腸吻合術
Keyword:
Gastrectomy
,
Gastroscopy
,
Gastroenterostomy
,
Immunohistochemistry
,
Laparoscopy
,
Pylorus
,
Stomach Neoplasms
pp.1251-1255
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/J00620.2017024687
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症例は39歳女性で、心窩部不快感を主訴に受診し、上部消化管内視鏡検査で胃幽門部大彎前壁に粘膜下腫瘍を認めた。腹部造影CT検査では、胃幽門部大彎前壁に最大径約30mm大、造影効果の乏しい壁内発育型の腫瘤を認めた。明らかな肝転移、リンパ節転移、腹膜播種を疑う所見は認めなかった。以上より、胃GISTを疑い、手術を施行した。腫瘍は幽門輪近傍に存在していたため、局所切除による狭窄を懸念し、完全腹腔鏡下幽門側胃切除(Billroth I法再建、デルタ吻合)を施行した。病理組織学的所見で石灰化線維性腫瘍と診断した。経過良好で術後13日目に退院した。術後20ヵ月、再発は認めていない。
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