今、変わるのか?大腸微小病変の取り扱い
微小腫瘍発見の工夫 NBI抜去観察における大腸微小腫瘍発見の工夫
中村 尚志
1
,
傅 光義
1調布外科・消化器科内科クリニック
キーワード:
S状結腸腫瘍
,
吸引術
,
大腸内視鏡法
,
結腸腫瘍
,
蠕動
,
大腸腫瘍
,
直腸腫瘍
,
体位変換
,
下行結腸
,
狭帯域光観察
,
腸洗浄
Keyword:
Colonic Neoplasms
,
Colonoscopy
,
Peristalsis
,
Rectal Neoplasms
,
Sigmoid Neoplasms
,
Suction
,
Colorectal Neoplasms
,
Colon, Descending
,
Narrow Band Imaging
pp.301-307
発行日 2014年5月20日
Published Date 2014/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014229018
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新型NBI system(EVIS LUCERA ELITE)を使用した全大腸内視鏡検査における存在診断は,従来のシステムと比較しNBIの明るさが向上し観察範囲が広くなったため,通常光観察と同様に腸管腔に十分な送気を行い,視野が確保できれば隆起型病変を認識することは比較的容易となった.一方,表面型病変では,送気を行い腸管腔の視野を確保しても存在診断は困難である.そこで,表面型においては,brownish areaや藤井のいうO-ring signの色調変化を捉えることで病変の拾い上げが可能となり,大腸領域においてもNBI観察の存在診断の時代が到来したと考える.そこで,当クリニックにおけるNBI抜去観察における大腸微小腫瘍発見の工夫について述べる.
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