今、変わるのか?大腸微小病変の取り扱い
微小腫瘍発見の工夫 Non traumatic tubeを用いた大腸内視鏡観察法
山野 泰穂
1
,
松下 弘雄
,
吉川 健二郎
,
高木 亮
,
原田 英嗣
,
中岡 宙子
,
田中 義人
,
檜森 亮吾
,
吉田 優子
,
佐藤 健太郎
1秋田赤十字病院 消化器病センター
キーワード:
S状結腸腫瘍
,
大腸内視鏡法
,
結腸腫瘍
,
大腸腫瘍
,
直腸腫瘍
,
盲腸腫瘍
,
検査予測値
,
横行結腸
,
下行結腸
,
上行結腸
Keyword:
Cecal Neoplasms
,
Colonic Neoplasms
,
Colonoscopy
,
Predictive Value of Tests
,
Rectal Neoplasms
,
Sigmoid Neoplasms
,
Colorectal Neoplasms
,
Colon, Ascending
,
Colon, Descending
,
Colon, Transverse
pp.293-300
発行日 2014年5月20日
Published Date 2014/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014229017
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大腸における微小病変の取り扱いを論ずる前に,微小病変を指摘できる精度の内視鏡検査が求められる.われわれは内視鏡観察時にルーチンでNon traumatic tubeを用いた観察法を行っている.このデバイスを用いることで腸管内腔のひだや屈曲部の口側面の観察が可能と考えられる.この観察法の有効性を検討するために当センターにおけるNon traumatic tubeの有無による病変指摘率をretrospectiveに検討した.その結果,Non traumatic tubeを用いた観察法が非使用群に対して約3倍の病変指摘率を示し,とくに盲腸・上行結腸およびS状結腸において高い指摘率を示した.また腫瘍径が小さい病変ほどその差が顕著となる傾向を示したが,小病変や病変存在部位によっては10mm以上の病変でも本法が優れており,その有用性が示された.
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