手術症例報告
播種性血管内凝固症候群をきたした胆嚢腹壁穿通による腹壁膿瘍の1例
竹元 雄紀
1
,
安部 智之
,
天野 尋暢
,
福田 敏勝
,
則行 敏生
,
中原 雅浩
1JA広島厚生連尾道総合病院 外科
キーワード:
開腹術
,
肝膿瘍
,
胆汁瘻
,
DIC
,
網
,
皮膚瘻
,
緊急手術
,
胆嚢炎-急性
,
大網充填術
,
胆管炎-急性閉塞性化膿性
,
胆嚢穿孔
,
腹腔ドレナージ
,
腹部CT
Keyword:
Biliary Fistula
,
Disseminated Intravascular Coagulation
,
Laparotomy
,
Liver Abscess
,
Omentum
,
Cutaneous Fistula
,
Cholecystitis, Acute
pp.1121-1125
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/J00620.2016367788
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急性胆嚢炎によって胆嚢が腹壁に穿通して胆嚢皮膚瘻を生じ、播種性血管内凝固症候群(DIC)をきたした症例(81歳女性)について報告した。穿通性急性胆嚢炎が腹壁膿瘍を形成した場合、胆嚢摘出術と膿瘍ドレナージによる治療が主体となるが、急性胆嚢炎、閉塞性化膿性胆管炎による肝膿瘍を合併し、DICをきたした本症例では、全身状態の改善を最優先に、過大侵襲を避け、膿瘍ドレナージと大網被覆のみにとどめた加療で患者を救命、感染を制御することができた。
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