手術症例報告
腹腔鏡補助下に解除したMeckel憩室による小児絞扼性イレウスの1例
野瀬 陽平
1
,
竹野 淳
,
佐藤 泰史
,
武田 裕
,
加藤 健志
,
田村 茂行
1関西労災病院 消化器外科
キーワード:
Meckel憩室
,
腸閉塞
,
腹腔鏡法
,
嵌頓
,
緊急手術
,
小腸疾患
,
小腸切除
,
腹部ヘルニア
Keyword:
Intestinal Obstruction
,
Meckel Diverticulum
,
Laparoscopy
,
Hernia, Abdominal
pp.1127-1131
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/J00620.2016367789
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小児(12歳男児)に発症したMeckel憩室に起因する腸閉塞を、腹腔鏡を用いて治療した症例について報告した。Meckel憩室の術前診断は困難で、本症例も術前は臨床経過から急性虫垂炎ないし絞扼性イレウスを疑っており、術前の確定診断は得られていなかった。診断を兼ね、先ず腹腔鏡で観察を行い、臍創部より腹腔外操作で憩室切除術を施行した。腹腔鏡補助下でのMeckel憩室切除術は低侵襲、在院期間短縮(本症例では6日で退院)、整容性に優れるといった長所が多く、今後、日常診療として積極的に導入すべき術式であると考えられた。
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