症例
メソトレキサート関連リンパ増殖性疾患に続発する炎症性腟閉鎖から子宮留膿症をきたし子宮摘出に至った1例
内田 明子
1
,
佐藤 朝臣
,
山中 良彦
,
沖野 毅
1神戸赤十字病院 婦人科
キーワード:
Methotrexate
,
関節リウマチ
,
病的狭窄
,
MRI
,
子宮摘出術
,
腟疾患
,
リンパ増殖性疾患
,
子宮留膿症
,
Epstein-Barr Virus Encoded RNA
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Constriction, Pathologic
,
Hysterectomy
,
Methotrexate
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Lymphoproliferative Disorders
,
Vaginal Diseases
,
Pyometra
,
Epstein-Barr Virus Encoded RNA 1
pp.641-645
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00535.2016351356
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82歳(未経産婦)。69歳時より関節リウマチに対してメトトレキサート(MTX)投与中であった。また、79歳時には著者らの施設で子宮脱に対してペッサリー留置が行われた。今回、持続する性器出血を主訴に再診となった。所見では子宮頸部から腟にかけ広範囲に白色びらんと腟炎を認め、組織診を行なったところ、MTX関連リンパ増殖性疾患(MTX-LPD)の診断に至った。治療としてMTXの内服を中止すると、MTX-LPDは改善したが、炎症性腟閉鎖から子宮留膿症を来したため子宮摘出を施行、摘出術後はメロペネムを7日間投与した。その結果、患者は経過良好で術後20日目に軽快退院となった。
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