症例
関節リウマチ加療中に発症したメトトレキサート関連リンパ増殖性疾患の1例
佐藤 有規奈[平野]
1
,
秋田 洋一
,
渡辺 大輔
1愛知医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Methotrexate
,
関節リウマチ
,
経口投与
,
免疫組織化学
,
リンパ増殖性疾患
,
肺結節
,
胸部CT
,
長期投与
,
皮膚結節
Keyword:
Administration, Oral
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Immunohistochemistry
,
Methotrexate
,
Lymphoproliferative Disorders
pp.435-439
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016208990
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72歳女。10年以上前から関節リウマチ(RA)に対しメトトレキサート(MTX)内服中で、2週間前より右大腿内側に皮下結節が出現したため、精査目的に当科を受診した。初診時、右大腿内側部に1.5mm大の紅斑・浸潤を伴う皮下結節を認め、病理組織・免疫染色所見より、MTX関連リンパ増殖性疾患と診断した。単純CTでは両側肺下葉主体に多発結節像がみられた。MTX投与を中止したところ、3週後には肺の結節像が縮小し、5週後には大腿部の皮下結節が消失した。なお、MTX中止後はRAによる手指の関節症状が再燃したが、rituximab投与により症状の改善が得られた。
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