特集 関節痛と皮膚疾患
臨床例
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
若林 正一郎
1
,
外川 八英
,
神戸 直智
,
松江 弘之
,
神戸 美千代
,
太田 聡
1千葉大学 大学院医学研究科皮膚科学
キーワード：
Methotrexate
,
関節リウマチ
,
鑑別診断
,
経口投与
,
背部
,
皮膚腫瘍
,
免疫組織化学
,
リンパ増殖性疾患
,
肉芽腫-環状
,
皮膚良性リンパ腺腫症
Keyword:
Administration, Oral
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Back
,
Diagnosis, Differential
,
Lymphoproliferative Disorders
,
Methotrexate
,
Immunohistochemistry
,
Skin Neoplasms
,
Granuloma Annulare
pp.179-182
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015129098
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＜症例のポイント＞病理組織学的病型はEBER-1陽性のaggressive B cell lymphoma様の所見であり、関節リウマチ(以下、RA)に対してメトトレキサート(以下、MTX)を内服していたことから、メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(以下、MTX-LPD)と診断した。MTX中止のみで、臨床所見、病理組織学的所見ともに病変は軽快傾向であった。抗TNF-α製剤無効例予防のためにMTXを併用する症例があるため、免疫抑制薬や生物学的製剤を投与されている患者に紅色腫瘤を認めた場合、本症を鑑別にあげる必要があると考える。
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