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Internal Medicine Volume 114, Issue 4 （October 2014）

臨床雑誌内科 114巻4号（2014年10月発行）

臨床経験

医原性免疫不全症関連リンパ増殖性疾患の4例中谷綾 ¹ , 阿部治男 , 岡田聡 , 宮内潤 , 岡本真一郎 ¹関西医科大学附属枚方病院血液腫瘍内科キーワード： Methotrexate , 医原病 , 関節リウマチ , 筋炎-多発性 , 腫瘍多剤併用療法 , 放射線療法 , 免疫不全症候群 , リンパ腫 , リンパ増殖性疾患 , リンパ腫-びまん性大細胞型B細胞性 , 致死的転帰 , Etanercept , Rituximab , 服薬管理 , CHOP Protocol Keyword: Etanercept , Rituximab , Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols , Arthritis, Rheumatoid , Iatrogenic Disease , Lymphoproliferative Disorders , Methotrexate , Immunologic Deficiency Syndromes , Lymphoma , Radiotherapy , Lymphoma, Large B-Cell, Diffuse , Polymyositis , Fatal Outcome , Medication Therapy Management , VAP-cyclo Protocol pp.707-709

発行日 2014年10月1日 Published Date 2014/10/1

DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015009019

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文献概要
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関節リウマチおよび多発性筋炎を基礎疾患とする医原性免疫不全症関連性リンパ増殖性疾患4例について報告した。使用薬剤はMTX 3例、etanercept 1例で、投与期間は3ヵ月から60ヵ月であり、組織型はHodgkin様リンパ増殖性疾患1例、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫2例、不明1例で、Epstein-Barr virus(EBV)陽性1例、陰性3例であった。EBV陽性例はMTX中止にて寛解後再発、rituximab、cyclophosphamide、doxorubicin、vincristine、prednisolone(R-CHOP)療法が奏効した。他の3例はR-CHOP療法あるいは放射線療法併用で寛解した。現時点では薬剤中止が治療の第一選択であるが、通常のリンパ腫と同じ組織像を示すものは、初回より悪性リンパ腫に準じた治療を選択すべきであり、その際には感染症対策が重要であると思われた。