特集 一人の診察であわてないために!病状と検査結果から導き出す確定診断のコツ
救急外来(急性冠症候群) rule-in 急性冠症候群を疑ったとき、心電図はどれだけ頼りになるのか?決定的な役割を果たせるとき、そうでもないとき
増井 伸高
1
1札幌東徳洲会病院 救急科
キーワード:
病院救急医療サービス
,
心電図
,
急性冠動脈症候群
Keyword:
Emergency Service, Hospital
,
Electrocardiography
,
Acute Coronary Syndrome
pp.23-28
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2018029932
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救急外来では少しでも急性冠症候群を疑えば,まず心電図を実施し速やかに判断すること が求められる。心電図はほかのどの検査よりも最初に手に入るため,1枚の紙と病歴だけ からCODE STEM(I 用語解説)をアクティベーションするかどうか循環器医は決定しない といけない(rule-in)。一方で,STEMIとしない(rule-out),あるいはほかの検査をふま えてCAGをするかを決定する(risk-stratify)ことも求められる。本稿ではその初動を決 める際に,ミスしがちな心電図解釈に焦点を絞って解説していく。
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