Heart View 29巻13号 (2025年12月発行)

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特集　ALL about 循環器画像診断

企画にあたって大門　雅夫 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1155-1155

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識る1

1　今さらながらの胸部X線写真田尻　宏之 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1156-1162

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胸部X線写真を正確に読影するためには，X線写真の基本原理や正常解剖のみならず，病態が画像に及ぼす影響について理解することが重要である。シルエットサインをはじめ，循環器領域での読影に必要な事項について解説する。

識る2

2　実臨床で2Dストレイン心エコー図をどう活かすか？中西　弘毅 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1163-1168

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スペックルトラッキング心エコー法は，従来の心エコー法では評価することのできなかった早期の心機能障害を検出することができる。本稿では，改めてこの技術の臨床的有用性と今後の展望について概説する。

識る3

3　冠動脈イメージングは心イベント予測に役立つのか？木村　茂樹 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1169-1174

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将来の心イベントを予測できればより多くの患者を救うことができる，そんな医療現場の思いを実現するために冠動脈イメージングをいかに活用すればよいのか，本稿ではエビデンスをもとにその有用性を考察する。

識る4

4　心筋シンチグラフィを使いこなそう：核種ごとの活かし方福島　賢慈 , 石井　士朗 , 山崎　宙士 , 竹石　恭知 , 伊藤　浩 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1175-1182

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核医学は循環器内科医にとってややとっつきにくいかもしれない。しかし造影剤を用いる画像診断とは基本的に異なり，細胞に取り込まれることで画像化される分子イメージングそのものである。本稿では実臨床でプラクティカルに使うことを目的とし，心臓核医学検査薬の特徴について網羅的に紹介する。

識る5

5　【Expertise】循環器疾患におけるリアルタイム3DCGの活用可能性瀬尾　拡史 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1183-1189

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循環器領域においてCT画像からの3DCGはすでに当たり前の選択肢の1つだが，あらかじめ試行錯誤して時間をかけて作った3DCGの供覧がほとんどではないだろうか？　本稿では，その場で可視化可能なリアルタイム3DCGならではの活用可能性を紹介する。

識る6

6　【Expertise】循環器画像診断にAI技術は役立つのか？楠瀬　賢也 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1190-1194

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人工知能（AI）技術は循環器画像診断に革新をもたらし，特に心エコー図検査やCTにおける診断精度向上に貢献する。本稿では，循環器画像診断におけるAIの進展と臨床応用の可能性，実臨床における有用性を概説する。

診る7

7　心筋症の鑑別診断における心臓MRIの活かし方橋本　直起 , 石田　正樹 , 北川　覚也 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1195-1203

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心臓MRIは，シネMRIによる形態・機能評価，遅延造影MRIやT1マッピングによる線維化評価など，心筋症の診断に不可欠な情報を提供する。さらに，T2強調画像（T2WI）やT2マッピングは心筋浮腫の評価に有用であり，心筋炎の診断においては遅延造影MRI，T1マッピングと組み合わせた画像診断基準が提案され，臨床的に広く用いられている。

診る8

8　この症状は心不全？　負荷心エコー図で心不全を診断する杉本　匡史 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1204-1210

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近年，心不全の診断と治療は大きく進歩しており，特に心不全ガイドラインのアップデートに伴い，運動負荷心エコー図検査（stress echocardiography）の重要性が改めて注目されている。本稿では，日本循環器学会の最新ガイドラインや国際的なガイドラインを踏まえ，運動負荷心エコー法の診断における位置付けと具体的な活用法について解説する。

診る9

9　高齢心不全患者に潜む心アミロイドーシスを見落とさないためには？宇宿　弘輝 , 九山　直人 , 尾田　済太郎 , 泉家　康宏 , 辻田　賢一 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1211-1219

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心アミロイドーシス診療が，劇的に変化している。原因治療のない疾患から原因治療のある疾患へ，侵襲的に診断する疾患から非侵襲的な診断が可能な疾患へ。心アミロイドーシスの診療は今新たなステージに進んでいる。

診る10

10　感染性心内膜炎におけるマルチモダリティ画像診断藤田　文香 , 北井　豪 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1220-1225

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感染性心内膜炎（IE）の診断において，IEに合致する画像所見を認めることがmajor criteriaの1つとなっており，重要な位置付けを占めている。心臓超音波検査による画像診断が一般的ではあるが，CTやフルオロデオキシグルコース陽電子放出断層撮影（18F-fluorodeoxyglucose in positron emission tomography/computed tomography：18F-FDG PET/CT）などさまざまな画像検査が診断に用いられている。それぞれに利点・弱点があることから，各々の画像検査の特徴を理解して活用することで診療に活かしていただければ幸いである。

診る11

11　【Expertise】4D flow MRIを臨床に活かす長尾　充展 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1226-1229

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4D flow MRIは，正式には三次元シネ位相コントラスト法と呼ばれ，拍動に伴う血流を非造影で三次元的に可視化できる。水分子の位相変化を利用し，前後・左右・上下の3方向の流速と流向を測定し，矢印や線で表示する。

治す12

12　心臓18F-FDG PETを活かして心臓サルコイドーシスを治す大門　道子 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1230-1236

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心臓サルコイドーシスの診断と治療において，18F-FDG PET検査は今や欠かすことのできないモダリティである。本稿では，18F-FDG PET検査の目的，方法，タイミング，診断方法について触れる。

治す13

13　画像診断を活かして大型血管炎の診断・治療に挑む前嶋　康浩 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1237-1243

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高安動脈炎と巨細胞性動脈炎をはじめとする大型血管炎は大動脈や主要分枝に慢性炎症をきたす原因不明の難治性疾患であるが，CT，MRI，18F-FDG PET/CTなど近年の目覚ましい画像診断の進歩が早期診断と治療戦略の最適化に貢献している。

治す14

14　SHDカテーテル治療におけるTEEの実践―M-TEER/ASD/LAAO 庄司　達朗 , 出雲　昌樹 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1244-1249

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術前検査では治療適応の判断と手技の難易度や注意点を評価する。一方で術中は変化に合わせた対応が求められ，術者とエコー医の連携が重要である。各手技においてエコーで観察しているポイントを簡潔に整理する。

治す15

15　虚血性心疾患の治療戦略における冠動脈CTの役割山本　篤志 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1250-1255

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冠動脈造影CT（CCTA）は冠動脈の形態学的評価が可能な非侵襲的検査である。狭窄度だけでなくプラークの量や性状評価が可能である。またCCTA画像を用いた機能的虚血の評価も行われている。

治す16

16　弁膜症手術に心臓CTをどう活かすのか？尾長谷　喜久子 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1256-1264

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弁膜症画像診断のファーストラインは心エコーであることは変わりないが，冠動脈造影に心臓CTが用いられるようになって弁膜症の評価にもCTが活用される機会が増えてきた。

連載　大切なことはすべて山下先生が教えてくれた　　教え子達が伝えたい，心房細動診療の極意

第11回　心房細動とライフスタイル廣田　尚美 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1265-1272

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心房細動患者に対するライフスタイルの影響とその改善の重要性は，近年のガイドラインで特に重視されるようになった。生活習慣改善のための生活指導は，心房細動の一次予防のための啓発・普及として重要であるとともに，すでに発症した心房細動に対する病態進行予防や合併症予防のためにも重要である。日常臨床で心房細動患者とライフスタイルの関連を意識するなかで，山下先生はどのような発想をもったのだろうか？　本稿では心房細動とライフスタイルの関連について紹介しながら，関連する山下先生の研究を紹介する。

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目次 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1153-1153

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次号予告・バックナンバー 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1275-1275

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奥付 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1276-1276

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2025 総目次 Vol.29 No.1～13 29巻13号 , 2025年12月 , pp.1277-1284

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基本情報

Heart View
29巻13号
(2025年12月発行)

電子版ISSN：2423-964X 印刷版ISSN：1342-6591 メジカルビュー社

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第10位 15　虚血性心疾患の治療戦略における冠動脈CTの役割山本篤志 Heart View 29巻 13号 pp. 1250-1255 (2025年12月9日) メジカルビュー社