特集 高齢者脊椎疾患の診断・治療の最近の進歩
胸腰椎と腰椎 LLIFによる間接除圧
折田 純久
1
,
大鳥 精司
1千葉大学 大学院医学研究院整形外科学
キーワード:
術後合併症
,
脊椎固定術
,
脊椎すべり症
,
腰椎
,
外科的減圧
,
最小侵襲手術
,
治療成績
Keyword:
Lumbar Vertebrae
,
Postoperative Complications
,
Spinal Fusion
,
Spondylolisthesis
,
Treatment Outcome
,
Decompression, Surgical
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
pp.162-168
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017405468
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Summary
側方経路腰椎椎体間固定術(lumbar lateral interbody fusion;LLIF)がもたらす脊柱管内神経組 織の間接除圧効果について,その機序と限界,応用を概観した。間接除圧手技は神経組織に直接的 な操作や傷害を加えないため,神経組織の解剖学的・分子生物学的特性を保持し,術後成績のより 優位な改善をもたらす。実施にあたってはその適応を吟味し,症例によっては直接除圧操作を含 む他の術式の併用・適応を検討すべき点も念頭に置いて,十分に検討することが重要である。
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