脊椎疾患における鑑別診断と治療法選択の根拠
治療法選択とその根拠 腰椎 脊柱管狭窄 高齢者腰部脊柱管狭窄症に対する椎間関節固定術を併用した椎弓根スクリュー法の治療成績
武者 芳朗
1
,
小林 俊行
,
若江 幸三良
,
水谷 一裕
1東邦大学 第二整形外科
キーワード:
X線診断
,
骨ねじ
,
MRI
,
脊柱管狭窄
,
脊椎固定術
,
脊椎すべり症
,
椎間板ヘルニア
,
腰椎
,
外科的減圧
,
失血-外科
,
治療成績
,
手術時間
Keyword:
Bone Screws
,
Intervertebral Disc Displacement
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Lumbar Vertebrae
,
Radiography
,
Spinal Fusion
,
Spinal Stenosis
,
Spondylolisthesis
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Decompression, Surgical
,
Operative Time
pp.231-238
発行日 2006年10月10日
Published Date 2006/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2007024959
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当科では高齢者に腰部脊柱管狭窄症手術を行う場合には低侵襲な術式を選択している。すなわち、後側方固定術(PLF)は省略し、切除骨片を移植する椎間関節固定だけにとどめた椎弓根スクリュー法(PS法)による脊椎固定術を行っている。今回、この方法(以下、本術式)で十分な椎間固定性が得られているかを検証するため、過去5年間に施行した31例の成績を調査し、除圧+PLF+椎間関節固定+PS法を施行した青壮年期患者65例(PLF併用群)の成績と比較した。結果、本術式施行群はPLF併用群よりも術後1年時の椎間骨癒合率が低かったが、術後2年時には全例で骨癒合が得られていた。本術式の問題点として隣接椎間障害を高頻度(23%)に認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2006