特集 高齢者脊椎疾患の診断・治療の最近の進歩
頸椎 首下がりに対する手術療法
國府田 正雄
1
,
安部 哲哉
,
野口 裕史
,
船山 徹
,
山崎 正志
1筑波大学 医学医療系整形外科
キーワード:
嚥下障害
,
頸椎
,
骨切り術
,
術後合併症
,
上肢
,
脊椎固定術
,
日常生活活動
,
麻痺
,
首下がり病
Keyword:
Activities of Daily Living
,
Cervical Vertebrae
,
Deglutition Disorders
,
Postoperative Complications
,
Osteotomy
,
Paralysis
,
Spinal Fusion
,
Upper Extremity
pp.156-159
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017405467
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Summary
首下がりは頚部伸筋群筋力低下のため,chin-on-chest deformityをきたす症候群である。首下 がりに対する術式としては,後方矯正固定術,前後合併矯正固定術,3-column osteotomy(頚椎 部または上位胸椎部)併用などがあり,病態や変形の程度に応じて使い分ける。固定範囲は頭側端 をC2とする報告が多いが,尾側端に関しては議論が分かれる。同様に矯正目標についても,コン センサスの得られた指標はまだ確立されていない。今後症例を蓄積し,適切な固定範囲決定およ び至適矯正角度決定のための指標を作っていく必要がある。
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