脊椎疾患における鑑別診断と治療法選択の根拠
治療法選択とその根拠 頸椎 頸椎脱臼骨折に対する椎弓根スクリューを使用した後方固定術
佐藤 和宏
1
,
村上 秀樹
,
吉田 知史
,
山崎 健
,
嶋村 正
1岩手医科大学 整形外科
キーワード:
頸椎
,
骨ねじ
,
術後合併症
,
脊椎骨折
,
脊椎固定術
,
脱臼骨折
Keyword:
Fracture Dislocation
,
Bone Screws
,
Cervical Vertebrae
,
Postoperative Complications
,
Spinal Fusion
,
Spinal Fractures
pp.113-116
発行日 2006年10月10日
Published Date 2006/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2007024939
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1椎間の頸椎脱臼骨折に対して頸椎用椎弓根スクリューによる後方固定術を行った11例の成績を報告した。全例男性、年齢は29~74歳(平均51歳)、術後観察期間は19~40ヵ月(平均26ヵ月)であった。椎体間距離は術直後が4.5~8.9mm(平均6.0mm)、最終観察時4.0~8.0mm(平均6.1mm)で、矯正損失例はなかった。椎体間角度は術直後1~20°(平均7.8°)、最終観察時1~19°(平均7.8°)で、矯正損失例はなかった。術後創部表在感染と髄液漏を各1例認めたが、両例ともインストゥルメンテーションの抜去には至らなかった。神経血管損傷などの合併症や術後麻痺悪化例はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006