特集 高齢者脊椎疾患の診断・治療の最近の進歩
頸椎 高齢者頸椎症性脊髄症に対する前方除圧固定術
相庭 温臣
1
,
望月 眞人
,
門田 領
,
橋本 光宏
1沼津市立病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
骨移植
,
術後合併症
,
術後管理
,
脊椎固定術
,
腸骨
,
外科的減圧
,
治療成績
,
頸椎症性脊髄症
,
脊椎切除術
Keyword:
Ilium
,
Postoperative Care
,
Postoperative Complications
,
Radiography
,
Spinal Fusion
,
Bone Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Decompression, Surgical
pp.146-155
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017405466
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Summary
高齢者の頚椎症性脊髄症の病態の大半がC3/4ないしC4/5の不安定性に基づく動的圧排であり, 75歳以上の前方除圧固定術施行症例の76%はC3/4からC4/5間に限局した手術であった。75歳 以上28例の日本整形外科学会頚髄症治療成績判定基準(頚髄症JOA score)改善率は54.4%(7.3 点から12.7点)で,非高齢者の78.7%(11.8点から15.8点)に比べ,有意に劣るも,術前歩行不能 であった9例は全例で歩行可能となっていた。致死的合併症もなく,同法の有用性が示された。
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