発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011143733
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症例1:63歳男。5年前より喉頭部不快感と嚥下困難を自覚していた。単純X線でC2以下、C5/6高位を除く全高位に前縦靱帯骨化を認め、骨化途絶部に前方突出の骨棘様骨化巣がみられた。CTでC5/C6高位前方突出部の最大幅は16mmであった。Songらの分類ではnodular typeであった。症例2:69歳男。2年前より嚥下困難を自覚していた。単純X線でC2以下、C3/4高位を除く全高位に前縦靱帯骨化を認め、骨化途絶部に前方突出の骨棘様骨化巣がみられた。CTでC3/C4高位前方突出部の最大幅は15mmであった。Songらの分類ではglobular typeであった。いずれも骨棘様骨化巣による嚥下困難と診断し、骨化巣切除術を施行し、術後の椎間不安定化と骨化巣再燃を考慮して自家骨移植前方固定と後方器械固定を併用した。術後経過は良好であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011