発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010118206
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頸椎後縦靱帯骨化症に対しプレート併用前方除圧固定術を施行した53例(男38例・女15例・平均57歳)の成績を報告した。骨化のタイプは分節型30例、連続型16例、混合型7例で、最大脊柱管占拠率は平均43%であった。骨化巣はできるだけ摘出し、移植骨は自家腸骨または自家腓骨を使用した。全例Atlantis Plateを使用し、移植骨にもスクリューを挿入した。手術時間は平均135分、出血量75mlであった。周術期合併症は嗄声1例、C5麻痺5例を認めたが、いずれも一過性であった。インプラントの脱転はなく、平均入院期間は61日であった。術後観察期間2~20ヵ月で、日整会頸椎症性脊髄症治療成績判定基準は術前平均12点が観察時15点となり、改善率63.2%であった。C2~C7角は術前平均7.3°、術後9.0°、観察時10.5°、固定椎間角は順に2.3°、5.6°、6.6°と推移し、固定椎間高は術後+1.0mm、観察時-0.7mmであった。骨癒合遷延や偽関節は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010