臨床室
Cortical bone trajectoryを用いて後方固定を行った化膿性脊椎炎の2例
大山 素彦
1
,
佐藤 研友
,
穐元 崇
1国立病院機構盛岡病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
骨移植
,
骨ねじ
,
MRI
,
脊椎固定術
,
掻爬術
,
X線CT
,
腸骨
,
外科的減圧
,
脊椎炎-化膿性
,
皮質骨
Keyword:
Cortical Bone
,
Bone Screws
,
Curettage
,
Ilium
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Spinal Fusion
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Bone Transplantation
,
Decompression, Surgical
pp.1263-1266
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016083038
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症例1は76歳女性で、腰痛、両大腿前面痛を主訴に、他院にて化膿性脊椎炎と診断され3ヵ月間内服治療を受けるも改善せず、発症後5ヵ月で当科紹介となった。単純X線ではL2椎体終板の不整像とL2/L3椎間板の狭小化、CTではL3椎体の骨欠損像を認めた。症例2は78歳女性で、感染性腸炎にて他院入院加療中に腰痛、両下肢痛、両下肢筋力低下が出現し、当科転院となった。造影CTでL3/L4椎間板レベルの右腸腰筋内にring enhanceされる膿瘍を認めた。いずれの症例も化膿性脊椎炎と診断し、Cortical bone trajectoryスクリューを用いて後方固定術を行った。いずれも術後症状は改善し、それぞれ術後6ヵ月、術後1年で骨癒合が得られた。
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