脊椎疾患における鑑別診断と治療法選択の根拠
治療法選択とその根拠 頸椎 頸椎症性脊髄症 頸椎症性脊髄症に対する選択的椎弓形成術 局所除圧術の根拠
辻 崇
1
,
朝妻 孝仁
,
増岡 一典
,
安岡 宏樹
,
酒井 翼
,
根本 孝一
1防衛医科大学校 整形外科
キーワード:
関節可動域
,
MRI
,
外科的減圧
,
治療成績
,
頸椎症性脊髄症
,
椎弓形成術
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
,
Decompression, Surgical
,
Laminoplasty
pp.79-83
発行日 2006年10月10日
Published Date 2006/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2007024932
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当科では2001年から選択的片開き式脊柱管拡大術を行っている。その有用性と妥当性について検証するため、本術式を施行した34例(選択群)と2001年以前にC3~C7片開き式脊柱管拡大術を行った21例の臨床成績を比較検討した。結果、術後1年時の比較においてJOAスコア総合点の改善率には有意差を認めなかったが、局所症状スコアは選択群が有意に良好であった。拡大椎弓数と脊髄前方スペース(椎体後縁の中央を結ぶ基準線から脊髄前縁までの距離)との関係について統計学的に検討したところ正の相関が認められた。前方圧迫因子が6mm以上の症例では前方からの圧迫が残存する確立が有意に高かった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006