整形外科領域における移植医療
骨および軟骨に対する人工・生体材料、組織細胞移植の臨床成績 脊椎 人工骨(ハイドロキシアパタイト)を用いた頸椎前方除圧固定術の長期成績
末綱 太
1
,
堀内 有加
1八戸市立市民病院 整形外科
キーワード:
Hydroxyapatite
,
X線診断
,
頸椎
,
骨板
,
術後合併症
,
脊椎固定術
,
圧縮強度
,
外科的減圧
,
骨代用物
,
多孔性
,
治療成績
,
頸椎症性脊髄症
,
骨癒合(骨折治癒以外)
Keyword:
Bone Plates
,
Cervical Vertebrae
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Spinal Fusion
,
Porosity
,
Treatment Outcome
,
Durapatite
,
Decompression, Surgical
,
Bone Substitutes
,
Compressive Strength
pp.93-96
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016081972
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頸椎症に対してハイドロキシアパタイト(HA)を用いて2椎間以下の頸椎前方除圧固定術を行った122例を対象とし、プレート使用(P)群33例とプレート非使用(NP)群89例に分け長期成績を検討した。術後平均追跡期間はP群8年、NP群9年であった。骨癒合率は両群とも100%であった。移植HAの沈み込み発生率、固定椎間角の損失は、いずれもP群で有意に少なかった。JOAスコアによる改善率は、NP群63.6%、P群62.5%と有意差はなかった。合併症は、NP群で感染1例と後咽頭血腫1例を認め、再手術で治癒した。一方、P群では合併症を認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015