原著論文
肘離断性骨軟骨炎に対する肘関節鏡視下骨軟骨移植術(OAT)の術式と成績
今田 光一
1
,
藤田 雄介
,
頭川 峰志
1高岡整志会病院 関節鏡スポーツ整形外科
キーワード:
X線透視検査
,
自家移植
,
関節可動域
,
関節鏡法
,
関節軟骨
,
骨軟骨炎-離断性
,
MRI
,
スポーツ障害
,
X線CT
,
肘関節
,
治療成績
,
スポーツ復帰
,
患者報告アウトカムの判定
,
骨軟骨移植
Keyword:
Return to Sport
,
Patient Reported Outcome Measures
,
Athletic Injuries
,
Arthroscopy
,
Cartilage, Articular
,
Elbow Joint
,
Fluoroscopy
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Osteochondritis Dissecans
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Transplantation, Autologous
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
pp.983-991
発行日 2017年9月19日
Published Date 2017/9/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017374389
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肘離断性骨軟骨炎に対する肘関節鏡視下骨軟骨柱移植手術の手技と短期成績を紹介した。1年以上経過観察した15例(平均年齢14.0歳)を対象とした。手術手技に関して、グラフトの採取、体位、ポータルの作製、移植母床の作製、グラフトのサイズ、後療法について述べた。短期成績では、日本整形外科学会-日本肘関節学会肘機能スコア(JOA-JES score)は術前合計平均55.2±6.0点が術後1年で91.5±11.1点と有意に改善した。また、患者自身評価(10点満点)も術前平均4.3±1.5が9.6±0.8と有意に改善した。肘ROMは伸展、屈曲ともに術後に有意に改善し、術前後のROMの拡大は平均13.7±10.9度であった。MRI画像(STIR法)の推移をみると、術前15例中11例に水腫がみられたが術後3ヵ月で2例のみとなり、1年後に水腫を認める例はなかった。小頭部の高輝度像が術前12例にみられたが術後6ヵ月で3例に減少し、ほかは小頭部と均一低輝度となった。
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